葬儀が終わった人にかける言葉|関係性別の例文とマナー
大切な人を亡くした友人や同僚に、どんな言葉をかければよいか迷ったことはありませんか。
葬儀が終わった人にかける言葉は、一歩間違えると相手を深く傷つけてしまう可能性があります。
かといって、何も声をかけないのも冷たい印象を与えてしまうかもしれません。
この記事では、千葉県船橋市で葬儀のサポートを行う筆者が、関係性別の例文や伝え方ごとのマナー、避けるべき忌み言葉まで、実践で使える形で詳しくご紹介します。
友人、同僚、上司、部下、親族など、相手との関係に応じた言葉選びのコツを知っておけば、いざという時にも慌てず、心のこもった言葉を届けられるはずです。
最後まで読んでいただくことで、遺族の気持ちにそっと寄り添う声かけができるようになります。
葬儀社歴 30年
千葉県を中心に感謝を伝える最期のお別れのお手伝いをしています
保有資格
- 厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター
- 海洋散骨アドバイザー
- Happy Ending Planner
監修者の詳細をみる とじる
所属団体
- 船橋東ロータリークラブ 第47代会長
- 船橋商工会議所青年部 第20代会長
- 千葉県商工会議所青年部連合会 第30代会長
- YEG葬祭部会 初代会長
- 公益社団法人船橋法人会 Bブロック長
- 公益社団法人船橋青年会議所 監事
- 公益社団法人船橋青年会議所OB会 総事務局長
- 公益社団法人日本青年会議所冠婚葬祭部会 顧問
- JAPAN JUNIOR MANEGMENT 第10代会長
葬儀が終わった人にかける言葉の基本

葬儀が終わった後、遺族にどんな言葉をかけるべきか。
まずは基本となる考え方を押さえておきましょう。
言葉の選び方には一定のルールがあり、それを知っているだけで印象は大きく変わります。
ここでは、遺族の状況や、言葉をかける目的について解説していきます。
葬儀後の遺族が置かれている状況
葬儀を終えたばかりの遺族は、想像以上に心身ともに疲れ切っている状態にあります。
通夜、葬儀、告別式と慌ただしい日々が続いたあとには、まだ役所への届け出や香典の整理、四十九日の準備などが待っています。
深い悲しみのなかにいながらも、事務的な手続きをこなさなければならない。
そんな二重の負担を抱えているのが、葬儀直後の遺族の実情です。
また、気持ちの面でも大きな喪失感を抱えているため、周囲からの言葉には敏感になりやすい時期でもあります。
普段なら気にならないような一言が、思いがけず心に重くのしかかることもあるでしょう。
だからこそ、声をかける側にも一定の配慮と知識が求められるのです。
言葉をかける目的は「励まし」ではなく「寄り添い」
葬儀後の遺族に声をかける際、多くの人が「元気づけたい」という気持ちを抱きます。
しかし、この気持ちがそのまま言葉に出てしまうと、逆効果になることも少なくありません。
大切なのは、励ますことではなく寄り添うことです。
「頑張って」「元気を出して」といった励ましの言葉は、一見前向きに聞こえます。
けれども、深い悲しみのなかにいる人にとっては、これ以上頑張れないと感じさせてしまう場合があるのです。
そうではなく、「大変でしたね」「お察しします」というように、相手の気持ちに寄り添う姿勢を示すことが求められます。
こちらから答えを示すのではなく、ただそばにいる、話を聞く。
そういった受け止める姿勢こそが、遺族にとって本当に支えになる言葉につながります。
短く簡潔に伝えるのが最大の配慮
お悔やみの言葉は、長々と語る必要はありません。
むしろ、短く簡潔に伝えることこそが、最大の配慮になります。
葬儀後の遺族は、多くの人への対応や事務手続きに追われており、時間的にも精神的にも余裕がない状態です。
そこに長い会話を持ちかけてしまうと、たとえ善意からであっても、相手の負担を増やしてしまいます。
以下のように、一言二言でまとめるのが基本です。
- 「このたびはご愁傷様です」
- 「心よりお悔やみ申し上げます」
- 「大変でしたね。どうぞご自愛ください」
これらの言葉を伝えたあとは、相手が話したそうにしていれば耳を傾け、そうでなければそっと会話を締めくくる。
相手のペースに合わせることも、大切な心遣いのひとつです。
まず押さえたい定番フレーズ
葬儀が終わった人にかける言葉として、まず覚えておきたい定番フレーズがいくつかあります。
これらは使う場面や相手によって適不適があるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
以下の表に、代表的なフレーズとその特徴をまとめました。
| フレーズ | 使える場面 | 主な相手 |
|---|---|---|
| お悔やみ申し上げます | 話し言葉・書き言葉どちらも可 | 幅広い相手に使える |
| ご愁傷様です | 話し言葉のみ | 一般的な参列者・知人 |
| 大変でしたね | 話し言葉・書き言葉どちらも可 | 親しい間柄 |
| ご自愛ください | 話し言葉・書き言葉どちらも可 | 幅広い相手に使える |
それぞれの言葉について、次の項目で詳しく見ていきましょう。
「お悔やみ申し上げます」
「お悔やみ申し上げます」は、故人の死を悼み、遺族に弔いの気持ちを伝える言葉です。
話し言葉としても書き言葉としても使えるため、汎用性の高いフレーズといえます。
口頭で伝える場合は「このたびは心からお悔やみ申し上げます」のように使うのが一般的です。
メールや弔電などの文章では「突然のご不幸に謹んでお悔やみ申し上げます」といった形で使われることもあります。
相手を選ばず使えるため、迷ったときにはこの言葉を選んでおけば大きな失礼にはなりません。
ビジネス関係者にも、親しい友人にも、幅広く使える万能なフレーズとして覚えておきましょう。
「ご愁傷様です」(話し言葉限定)
「ご愁傷様です」は、お悔やみの言葉として非常によく使われる表現です。
ただし、この言葉は話し言葉に限定されるという点に注意が必要です。
メールやLINEなどの文章で使ってしまうと、やや不自然な印象を与えてしまいます。
対面や電話など、口頭でのやり取りの際にのみ使うようにしましょう。
また、親族や身内同士で使うと、やや他人行儀で堅苦しい印象を与える場合もあります。
そのため、親族間では「ご愁傷様です」よりも「大変でしたね」といった、もう少し柔らかい表現を選ぶほうが自然に伝わることもあるでしょう。
一般の参列者や、それほど深い付き合いではない知人に対して使うのが基本的な使い方です。
「大変でしたね」「ご自愛ください」
「大変でしたね」は、葬儀を終えた遺族の労をねぎらう際によく使われる言葉です。
堅苦しくなりすぎず、それでいて相手を気遣う気持ちがしっかりと伝わる表現といえます。
「このたびは大変でしたね。心よりお悔やみ申し上げます」のように、他のフレーズと組み合わせて使うことも多いです。
一方の「ご自愛ください」は、相手の体調を気遣う言葉として、お悔やみの後によく添えられます。
葬儀を終えたばかりの遺族は、心労だけでなく体力的にも疲弊していることが多いものです。
「お疲れが出ませんよう、どうぞご自愛ください」といった形で伝えると、相手への思いやりがより丁寧に伝わります。
この2つの言葉は、目上の方にも使いやすいという特徴もあるため、幅広いシーンで活用できるでしょう。
そのまま使える例文集|関係性別

ここからは、相手との関係性に応じた具体的な例文をご紹介します。
同じお悔やみの気持ちでも、友人に伝える言葉と、上司に伝える言葉では適切な表現が異なります。
自分と相手の関係を思い浮かべながら、参考にしてみてください。
友人・親しい間柄へ
親しい友人に対しては、あまり形式ばった言葉を選ぶ必要はありません。
普段の言葉遣いに近い、率直な気持ちを伝えるほうが、かえって心に響くこともあります。
以下は、友人に向けた例文です。
- 「この度は大変だったね。何かできることがあったら、いつでも言ってね」
- 「お葬式、本当にお疲れ様。無理せず、少しゆっくり休んでね」
- 「大変な時に何もできなくてごめんね。でも、いつでも話を聞くから」
長い言葉を並べるよりも、シンプルで温かみのある一言のほうが、親しい間柄では自然に受け止められます。
普段のやり取りに近いトーンで、相手を思いやる気持ちを伝えましょう。
職場の同僚へ
職場の同僚に声をかける場合、あまり深入りしすぎない、節度のある言葉を選ぶのが基本です。
忌引明けで出社した同僚に対しては、以下のような言葉が適しています。
- 「この度はご愁傷様でした。お仕事は焦らず、少しずつ戻していってくださいね」
- 「大変でしたね。何か手伝えることがあれば、遠慮なく言ってください」
- 「お疲れのことと思います。無理せず過ごしてください」
同僚同士であっても、プライベートな事情に踏み込みすぎない配慮は必要です。
死因や状況を詳しく尋ねることは避け、相手が話したい時に話せるような、余白のある声かけを心がけましょう。
上司・目上の方へ
上司や目上の方に対しては、より丁寧な言葉遣いを意識する必要があります。
くだけた表現は避け、敬語を正しく使った言葉を選びましょう。
- 「この度はご愁傷様でございました。心よりお悔やみ申し上げます」
- 「大変な中、ご出社いただきありがとうございます。どうぞご無理なさらないでください」
- 「ご心痛のことと存じます。お力落としのございませんよう、お願い申し上げます」
目上の方に対しては、後述する「お疲れ様でした」という表現を避け、別の言い換え表現を使うのがマナーとされています。
上下関係を意識しつつも、心のこもった言葉を選ぶことが大切です。
部下へ
部下に対して声をかける際は、上司としての立場を意識しながらも、威圧感を与えない言葉選びが求められます。
以下のような例文が参考になります。
- 「この度は大変だったね。仕事のことは気にしなくていいから、まずは自分のことを大事にしてほしい」
- 「大変な時期に、よく出社してくれたね。無理しないで、辛かったら言ってほしい」
- 「何かサポートが必要なら、いつでも相談してほしい」
部下に対しては、業務への影響を心配しすぎる姿勢を見せないことも重要です。
まずは相手の気持ちを気遣う言葉を優先し、業務の話は落ち着いてから改めて行うようにしましょう。
親族・親戚へ
親族や親戚に対しては、他人行儀な言葉を避けるのがポイントです。
「ご愁傷様です」のような一般的な表現は、身内同士ではやや堅苦しく響くことがあります。
- 「このたびは大変だったね。何か力になれることがあれば言ってね」
- 「お疲れさま。しばらくは色々と落ち着かないと思うけど、無理しないでね」
- 「寂しくなるね。何かあったらいつでも連絡してね」
親族間では、形式的な挨拶よりも、素直な気持ちを伝えることが重視される傾向にあります。
ただし、近しい親戚と遠い親戚では距離感が異なるため、普段の付き合いの深さに応じて言葉を選ぶことも意識しておきましょう。
ご近所・取引先へ
ご近所の方や取引先の方に声をかける際は、礼儀を保ちながらも簡潔に伝えるのが基本です。
日頃の付き合いの深さによって、適切な距離感は変わってきます。
- 「この度はご愁傷様でございました。何かお手伝いできることがあれば、お声がけください」
- 「大変でございましたね。どうぞお身体を大切になさってください」
- 「突然のことで、大変驚いております。心よりお悔やみ申し上げます」
取引先など、ビジネス上の関係にある相手には、プライベートな踏み込みを避けた丁寧な表現を選びましょう。
日頃の関係性が薄い場合は、長々と会話を続けるのではなく、短い言葉で気持ちを伝えるにとどめるのが無難です。
葬儀に参列できなかった場合
葬儀に参列できなかった場合、後日改めてお悔やみの言葉を伝えることになります。
参列できなかったことへのお詫びを添えるのが一般的なマナーです。
- 「この度はご愁傷様でした。ご葬儀に伺えず、申し訳ございませんでした」
- 「訃報を伺い、大変驚いております。お力になれず申し訳ありませんが、心よりお悔やみ申し上げます」
- 「お葬式に参列できず失礼いたしました。改めて、心からお悔やみ申し上げます」
参列できなかった理由を細かく説明する必要はありません。
簡潔にお詫びとお悔やみを伝えることを意識すれば、十分に気持ちは届きます。
伝え方別のマナーと文面例

葬儀が終わった人にかける言葉は、伝える手段によっても適切な表現が変わります。
直接会って伝える場合と、メールやLINEで伝える場合とでは、言葉の選び方や配慮すべきポイントが異なるためです。
ここでは、伝え方ごとのマナーと具体的な文面例を解説していきます。
直接会って伝える場合
直接顔を合わせて伝える場合は、言葉だけでなく表情や態度からも気持ちが伝わるという利点があります。
そのぶん、対面ならではの配慮も必要になってきます。
長々と話し込むのではなく、相手の様子を見ながら、必要に応じて言葉を交わすことを意識しましょう。
相手が涙ぐんでいるようであれば、無理に話を続けず、そっと寄り添うだけでも十分に気持ちは伝わります。
忌引明けの出社時の声かけ
忌引休暇を終えて出社した同僚や部下に対しては、さりげない一言を心がけましょう。
「この度はご愁傷様でした。今日からまたよろしくお願いします」といった、業務への復帰を自然に受け入れる言葉が適しています。
周囲の目がある職場では、あまり大げさに声をかけすぎると、かえって相手を戸惑わせてしまうこともあります。
通常の業務に戻る雰囲気を保ちながら、一言だけ気遣いの言葉を添えるくらいの距離感がちょうどよいでしょう。
もし相手が話したそうな様子を見せたら、その時は落ち着いて話を聞く時間を作ってあげてください。
後日ご自宅へ弔問する場合の事前連絡
葬儀後、日を改めてご自宅へ弔問する場合は、必ず事前に連絡を入れることが必須のマナーです。
突然の訪問は、遺族にとって大きな負担となる可能性があります。
特に、家族葬など近しい人だけで葬儀を行った場合は、「弔問は控えてほしい」と考える遺族も少なくありません。
電話などで「もしよろしければ、お線香をあげさせていただきたいのですが」と伺いを立て、相手の都合を最優先しましょう。
日頃から自宅への行き来がない間柄であれば、無理に弔問を申し出るのではなく、別の形で気持ちを伝えることも検討してください。
電話で伝える場合
電話でお悔やみの言葉を伝える際は、手短に済ませることを意識しましょう。
葬儀後の遺族は、様々な手続きや対応に追われて忙しくしていることが多いためです。
「このたびはご愁傷様でした。心よりお悔やみ申し上げます。お忙しいところ恐れ入りますが、少しだけお話しさせていただければと思いまして」というように、相手の状況に配慮した切り出し方を意識するとよいでしょう。
長電話は避け、伝えたいことを簡潔にまとめてから電話をかけることをおすすめします。
相手が忙しそうな様子であれば、「また改めてご連絡します」と伝え、無理に会話を長引かせないようにしましょう。
メールで伝える場合
メールでお悔やみを伝える場合、相手との関係性が親しい場合に限るのが基本的な考え方です。
ビジネス上のやり取りであれば問題ありませんが、目上の方や、それほど親しくない相手にメールで伝えるのは、やや略式な印象を与えることもあります。
件名の書き方
メールの件名は、一目で内容が分かるように簡潔に書くことが重要です。
以下のような件名が適切とされています。
- 「お悔やみ申し上げます(〇〇より)」
- 「この度はご愁傷様でございます」
- 「ご逝去のお知らせに接して」
件名を見ただけで用件が分かるようにしておくことで、相手が忙しい時でも内容を把握しやすくなります。
長すぎる件名や、曖昧な件名は避けるようにしましょう。
ビジネスメールの文面例
ビジネスシーンでお悔やみのメールを送る際は、格式を意識した丁寧な文面を心がけます。
以下は文面例です。
件名:お悔やみ申し上げます
〇〇様
このたびはご尊父様のご逝去に際し、心よりお悔やみ申し上げます。
突然のことで、大変驚いております。
ご心痛のこととお察しいたしますが、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
略儀ながら、メールにて失礼いたします。
このように、簡潔かつ形式に沿った文章を意識することで、失礼のない印象を与えられます。
本文の最後には「略儀ながら」といった一言を添え、本来は直接伝えるべきところをメールで済ませることへの配慮を示すのも一般的なマナーです。
LINE・SNSで伝える場合
LINEやSNSでお悔やみを伝えるのは、日頃から気軽にやり取りをしている間柄であれば問題ありません。
ただし、目上の方や、あまり親しくない相手に対してLINEでお悔やみを伝えるのは避けたほうがよいでしょう。
普段からLINEで連絡を取り合っている友人であれば、以下のようなメッセージが適しています。
- 「この度は大変だったね。無理しないで、辛い時はいつでも連絡して」
- 「お葬式お疲れ様。少しずつでいいから、ゆっくり休んでね」
スタンプ・絵文字は使ってよいか
お悔やみのメッセージにおいて、スタンプや絵文字の使用は基本的に控えるのがマナーです。
普段の会話ではスタンプを多用している間柄でも、お悔やみの場面では文章のみで気持ちを伝えるようにしましょう。
これは、カジュアルすぎる印象を避けるためです。
深い悲しみのなかにいる相手に対して、明るい絵文字やキャラクターのスタンプを送ってしまうと、真剣さが伝わりにくくなる恐れがあります。
言葉だけで、誠実な気持ちを表現することを心がけてください。
返信を求めない締め方
お悔やみのメッセージを送る際は、相手に返信を強要しない締め方を意識しましょう。
「返信不要です」「お返事は気にしないでください」といった一言を添えることで、相手の負担を減らすことができます。
例えば、「お忙しいと思うので、返信は気にしないでくださいね。何かあればいつでも連絡してください」というように結ぶと、相手に余計な気遣いをさせずに済みます。
相手のペースを尊重する姿勢が、思いやりのあるメッセージにつながります。
手紙・お悔やみ状で伝える場合
手紙やお悔やみ状で気持ちを伝える場合は、形式に則った丁寧な文章が求められます。
時候の挨拶は省略し、お悔やみの言葉から本文を始めるのが一般的なマナーです。
以下のような構成を意識するとよいでしょう。
- 冒頭の挨拶を省き、お悔やみの言葉から始める
- 故人への哀悼の意を伝える
- 遺族の体調や今後を気遣う言葉を添える
- 結びの言葉で締めくくる
手紙は、メールやLINEと違って形に残るものです。
言葉選びを一層丁寧に行い、忌み言葉などが混ざっていないか、送る前に必ず見直すようにしましょう。
「お疲れ様でした」は使ってよいのか

葬儀後の遺族に対して、「お疲れ様でした」という言葉をかけてよいものか、迷う人は少なくありません。
日常的によく使う表現だけに、冠婚葬祭の場でも使えるのか不安に感じる方も多いでしょう。
ここでは、この言葉の適切な使い方について解説します。
親しい相手なら問題ないケース
結論から言うと、親しい間柄であれば「お疲れ様でした」を使っても問題ありません。
葬儀を無事に終えた喪主や遺族に対する労いの言葉として、広く使われている表現だからです。
友人や家族など、日頃から気心の知れた相手であれば、「お疲れ様でした。いろいろと大変だったね」というように、自然に使うことができます。
張り詰めていた緊張が少し緩むきっかけになることもあるでしょう。
この考え方の背景には、秘書検定における「ウチ・ソト」の理論があります。
「お疲れ様です」は目上の人に対しても使用が認められた言葉ですが、それはあくまで「ウチ(身内・親しい間柄)」に限定されるという考え方です。
親族や親しい友人は、喪主と共に故人を見送る「ウチ」の立場にあたるため、違和感なく使える表現といえます。
目上の方・ビジネス相手には言い換える
一方で、ビジネス関係者や目上の方に対しては、「お疲れ様でした」を避けるのが無難とされています。
先ほどの「ウチ・ソト」の考え方でいえば、取引先や社外の来客といった「ソト」の相手には、この言葉はふさわしくありません。
「お疲れ様でした」という表現は、業務の一区切りを示す日常的な言葉としての印象が強く、弔意を表す場面ではやや軽く感じられてしまう可能性があります。
会社の上司や、それほど親しくない知人に対しては、別の言い換え表現を使うほうが失礼にあたりません。
「ご苦労様でした」という言葉も、目上から目下に対して使う言葉とされているため、目上の方には使わないよう注意しましょう。
「お疲れ様でした」の適切な言い換え表現
目上の方やビジネス関係者に「お疲れ様でした」の気持ちを伝えたい場合、以下のような言い換え表現が適しています。
| 場面 | 言い換え表現 |
|---|---|
| ビジネス関係全般 | ご心労のことと存じます |
| 体調を気遣う場合 | お疲れが出ませんよう、ご自愛ください |
| 丁寧に伝えたい場合 | ご葬儀、大変お疲れのことと拝察いたします |
| フォーマルな文面 | ご心痛のこととお察しいたします |
例えば、「この度はご葬儀、大変お疲れ様でございました。ご心痛のこととお察しいたします。どうぞお身体を大切になさってください」というように、丁寧語を用いた表現に置き換えることで、目上の方にも失礼なく気持ちを伝えられます。
言葉の選び方ひとつで、相手に与える印象は大きく変わってきます。
相手との関係性を見極めたうえで、適切な表現を選ぶようにしましょう。
声をかけるタイミングの目安
お悔やみの言葉は、内容だけでなく伝えるタイミングも重要です。
どんなに心のこもった言葉であっても、タイミングを誤ると相手の負担になってしまうことがあります。
ここでは、声をかけるタイミングの目安について解説します。
葬儀当日は控えたほうがよい理由
葬儀当日、特に告別式や出棺の直前直後は、なるべく声かけを控えるのが基本です。
この時間帯は、遺族が多くの参列者への対応に追われ、精神的にも肉体的にも余裕がない状態にあります。
式の最中に長々と話しかけることは、他の参列者を待たせる原因にもなりかねません。
一般参列者の立場であれば、目が合った際に軽く会釈をするだけでも、マナー違反にはあたりません。
言葉を交わすタイミングは、通夜振る舞いなどの会食の場に譲るのがよいでしょう。
どうしても一言伝えたい場合も、「このたびはご愁傷様です」といった短い言葉にとどめておくことをおすすめします。
連絡は数日置いてから
葬儀に参列できなかった場合や、後日改めて連絡を取りたい場合は、葬儀後、数日置いてから連絡するのが望ましいとされています。
葬儀直後は、遺族が様々な事後処理に追われている時期です。
役所への届け出や香典返しの準備など、やるべきことが山積みの状態にあります。
そのタイミングで連絡をしてしまうと、返信への対応などで、かえって負担をかけてしまう可能性があります。
目安としては、1週間から10日程度は落ち着くのを待ってから連絡するのがよいでしょう。
ただし、あまりに間が空きすぎるのも不自然に感じられることがあるため、遅くとも1か月以内には連絡することをおすすめします。
四十九日以降・時間が経ってから知った場合
訃報を知るのが遅れ、四十九日を過ぎてから知ったというケースもあるでしょう。
このような場合でも、知った時点でお悔やみの言葉を伝えることに問題はありません。
ただし、伝え方には少し工夫が必要です。
「今更ですが」といった否定的な前置きは避け、「先日、〇〇様のご逝去を知り、大変驚いております」というように、知った経緯を自然に伝えるのがポイントです。
時間が経っているからといって遠慮する必要はなく、遅れてでも気持ちを伝えることに意味があります。
すでに納骨や忌明けの法要が終わっている場合は、遺族の生活も少しずつ落ち着きを取り戻している時期にあたります。
過度に気を遣いすぎず、自然な形で言葉をかけるとよいでしょう。
訃報を後から知ったときの切り出し方
訃報を後から知った場合、どのように切り出すべきか悩む方も多いでしょう。
以下のような切り出し方が参考になります。
- 「先ほど〇〇様のご逝去を伺い、大変驚いております。心よりお悔やみ申し上げます」
- 「ご連絡が遅くなり申し訳ございません。〇〇様のことを伺い、言葉もございません」
- 「存じ上げずに失礼いたしました。改めまして、心からお悔やみ申し上げます」
驚きや遅れたことへの一言を添えつつ、あくまで簡潔にまとめることを意識してください。
長々と経緯を説明する必要はなく、お悔やみの気持ちを伝えることを最優先にしましょう。
避けたい言葉と表現
葬儀が終わった人にかける言葉には、使ってはいけないとされる表現がいくつか存在します。
知らずに使ってしまうと、思わぬ形で相手を傷つけてしまう可能性があるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
忌み言葉
冠婚葬祭の場では、「忌み言葉」と呼ばれる、使用を避けるべき言葉があります。
不吉なことを連想させたり、不幸を予感させたりする言葉のことを指します。
死や不幸を直接連想させる語
葬儀の場では、死や不幸を直接的に連想させる言葉の使用は避けなければなりません。
例えば、以下のような言葉が該当します。
- 死ぬ、死亡
- 生きていた頃
- 終わる、消える
- 切る、切れる
これらの言葉は、たとえ意図せず使ってしまった場合でも、遺族に不快な思いをさせてしまう恐れがあります。
普段の会話では気にせず使っている言葉も多いため、葬儀に関する話をする際には特に注意が必要です。
言い換えの一覧
忌み言葉を使わずに、同じ意味を伝えるための言い換え表現を以下にまとめました。
| 忌み言葉 | 言い換え表現 |
|---|---|
| 死ぬ、死亡 | ご逝去、他界 |
| 生きていた頃 | ご生前、お元気だった頃 |
| 死んだ人 | 故人、亡くなられた方 |
| 忙しい | ご多用 |
このように、直接的な表現をやわらかい言葉に置き換えることで、相手への配慮を示すことができます。
とっさに言葉が出てこない場合は、事前にこうした言い換え表現を頭に入れておくと安心です。
重ね言葉
「重ね言葉」とは、同じ言葉や音を繰り返す表現のことを指します。
不幸が「重なる」「再び起こる」ことを連想させるため、葬儀の場では避けるべきとされています。
以下のような言葉が代表的な重ね言葉です。
- くれぐれも
- たびたび
- 重ね重ね
- 再三
- 返す返すも
これらの言葉は、日常会話ではよく使われるため、つい口をついて出てしまいがちです。
お悔やみの言葉を伝える前に、一度頭のなかで文章を組み立ててから話すようにすると、うっかり使ってしまうミスを防げるでしょう。
安易な励ましの言葉
先述の通り、「頑張って」「元気を出して」といった安易な励ましの言葉は、避けたほうがよいとされています。
深い悲しみのなかにいる遺族にとって、これらの言葉は時にプレッシャーとして受け取られてしまうことがあるためです。
すでに精一杯の状況で頑張っている相手に対して「頑張って」と伝えることは、かえって追い詰めてしまう結果になりかねません。
代わりに、「無理をなさらないでください」「ゆっくり休んでくださいね」といった、相手のペースを尊重する言葉を選ぶようにしましょう。
励ましたいという気持ち自体は間違っていませんが、その気持ちをどう表現するかが重要なポイントになります。
死因や病状に踏み込む質問
葬儀後の遺族に対して、故人の死因や病状について詳しく尋ねることは避けるべきです。
好奇心や心配の気持ちからつい聞いてしまいそうになりますが、遺族にとっては辛い記憶を思い出させる行為になりかねません。
特に、病気による闘病生活が長かった場合や、事故など突然の別れであった場合は、その詳細に触れることが大きな精神的負担となることがあります。
もし遺族側から自発的に話をしてきた場合は、その話をしっかりと受け止めて聞く姿勢を見せましょう。
こちらから質問を投げかけることは控えるというのが、基本的な配慮の姿勢です。
宗教・宗派による使い分け
お悔やみの言葉のなかには、特定の宗教や宗派でのみ使われる表現もあります。
相手の信仰する宗教が分からない場合は、宗教色の強い言葉を避け、無難な表現を選ぶことが大切です。
仏教で使える表現
仏教の葬儀では、「ご冥福をお祈りします」という表現がよく使われます。
これは「故人が迷わずに冥土で成仏できますように」という意味を持つ仏教用語です。
ただし、この言葉は故人に対して向けられる言葉であり、遺族に対して使う言葉ではないという点に注意が必要です。
また、浄土真宗では教義上、この表現を使わないとされているため、宗派が分からない場合には避けたほうが無難でしょう。
「合掌」という言葉も仏教特有の表現であり、他の宗教では使用を控えるべきとされています。
神道・キリスト教で避けたい表現
神道やキリスト教の葬儀では、仏教用語を使わないよう注意が必要です。
「成仏」「供養」「冥福」といった言葉は、いずれも仏教特有の考え方に基づく表現であるため、神道やキリスト教の葬儀の場では避けましょう。
神道の場合は「御霊のご平安をお祈りいたします」、キリスト教の場合は「安らかな眠りをお祈りいたします」といった表現が使われることが多いです。
相手の宗教が分からない場合は、「お悔やみ申し上げます」「ご逝去を悼み、謹んでお祈り申し上げます」といった、宗教を問わず使える表現を選ぶのが安全です。
事前に葬儀の形式が分かっている場合は、それに応じた言葉を選ぶよう心がけましょう。
状況に応じた心遣い

お悔やみの言葉は、故人が亡くなった状況によっても配慮すべき点が変わります。
ここでは、状況別に気をつけたいポイントを解説していきます。
ご高齢で亡くなられた場合
ご高齢の方が亡くなられた場合、「大往生でしたね」といった言葉を耳にすることがあります。
しかし、これは遺族側から発せられる言葉であり、こちらから使うべき言葉ではありません。
たとえ天寿を全うされたと感じる年齢であっても、遺族にとっては大切な家族を失った悲しみに変わりはないためです。
年齢に関わらず、「このたびは大変でしたね。心よりお悔やみ申し上げます」という基本的な言葉を選ぶようにしましょう。
高齢の親を見送った遺族のなかには、長年の介護の疲れも重なっている方もいます。
そうした背景も踏まえ、体調を気遣う一言を添えるとより丁寧な印象になります。
病気で亡くなられた場合
病気で亡くなられた場合は、病状について詳しく触れないことが大切なマナーです。
闘病生活を見守っていた家族にとって、病状の話題は辛い記憶を呼び起こすきっかけになりかねません。
もし生前お見舞いに伺っていた場合は、その時の思い出に軽く触れる程度であれば問題ないでしょう。
お見舞いに行けなかった場合は、「もっとお会いしておけばよかったです。心残りです」といった、素直な気持ちを伝える言葉が適しています。
いずれにしても、こちらから病状について尋ねる質問は避け、遺族が話したいと思った時にだけ耳を傾ける姿勢を持ちましょう。
事故や突然の別れの場合
事故や急病など、予期しない突然の別れであった場合、遺族の受けているショックは計り知れません。
心の準備が全くできていない状態での別れは、通常の看取りとは異なる深い悲しみを伴います。
このような場合には、多くを語らず「このたびは、突然のことで大変驚いております」といった、衝撃を受け止める言葉から始めるとよいでしょう。
無理に励ましたり、前向きな言葉をかけたりする必要はありません。
「何か力になれることがあれば、いつでも言ってください」という具体的なサポートの申し出も、こうした状況では心強く感じてもらえるはずです。
配偶者を亡くされた場合
配偶者を亡くされた方への言葉かけには、特有の配慮が必要です。
長年連れ添ったパートナーを失う辛さは、他の何にも代えがたいものがあります。
まだ小さなお子さまがいる場合は、これからの育児や家事への不安、経済的な心配なども重なっているかもしれません。
「これから何かと大変だと思いますが、何かあればいつでも頼ってくださいね」というように、今後の生活への気遣いを含んだ言葉が適しています。
ご高齢で配偶者を亡くされた場合は、これからの一人暮らしへの寂しさに寄り添う言葉を選ぶとよいでしょう。
「寂しくなりますね。何かあればいつでも連絡してください」といった一言が、相手の心に寄り添う言葉になります。
お子さまを亡くされた場合
お子さまを亡くされたご遺族への言葉かけは、もっとも慎重な配慮が求められる場面のひとつです。
親にとって、我が子を失う悲しみは言葉では言い表せないほど深いものです。
安易な励ましや、月並みな慰めの言葉は、かえって遺族の心を傷つけてしまう恐れがあります。
「かける言葉が見つかりません」と正直に伝えることも、決して失礼にはあたりません。
大切なのは、言葉数の多さではなく、寄り添う気持ちの深さです。
無理に何かを言おうとせず、ただそばにいる、必要であれば話を聞くという姿勢を持ち続けることが、何よりの支えになるでしょう。
家族葬だった場合の距離感
近年は、家族葬を選ぶご遺族が増えています。
家族葬は近親者のみで執り行われる葬儀のスタイルであり、一般の弔問客を招かないケースがほとんどです。
家族葬だったと知った場合、参列できなかったことを気にする必要はありません。
ただし、弔問を申し出る際には、より一層の配慮が求められます。
「ご葬儀は近しい方だけで行われたと伺いました。お邪魔でなければ、後日お線香をあげさせていただければと思います」というように、相手の意向を確認する姿勢を示すことが大切です。
家族葬を選んだご遺族のなかには、そっとしておいてほしいと考える方も少なくありません。
無理に距離を縮めようとせず、相手の希望を尊重した対応を心がけましょう。
言葉以外で気持ちを伝える方法
お悔やみの気持ちは、必ずしも言葉だけで伝える必要はありません。
時には、言葉以外の方法のほうが、相手の心に寄り添えることもあります。
ここでは、言葉以外で気持ちを伝える方法をご紹介します。
聞き役に徹するという選択
遺族と接する際、無理に何かを話そうとせず、聞き役に徹するというのもひとつの選択肢です。
大きな悲しみを抱えた人にとって、誰かに話を聞いてもらうこと自体が、心の整理につながることがあります。
こちらから積極的に質問するのではなく、遺族が自然に話し始めたことに耳を傾け、相槌を打ちながら受け止めていく。
「そうだったんですね」「大変だったね」といった短い相槌だけでも、十分に気持ちは伝わります。
無理に会話を広げようとせず、相手のペースに合わせて話を聞く姿勢が、何よりの寄り添いになるでしょう。
具体的な手助けを申し出る
「何かできることがあれば言ってください」という言葉は、よく使われる表現です。
しかし、この言葉だけでは、遺族が実際に何を頼めばよいのか分からず、遠慮してしまうことも少なくありません。
そこでおすすめなのが、より具体的な手助けを申し出るという方法です。
- 「食事の準備が大変なら、何か作って持っていくよ」
- 「役所の手続きで分からないことがあれば、一緒に調べようか」
- 「子どものお迎えが必要なら、今週は代わりに行くよ」
このように具体的な提案をすることで、遺族側も頼みやすくなります。
漠然とした申し出よりも、実際に行動に移せる形で気持ちを示すほうが、相手にとって助けになることも多いのです。
お供えやお悔やみの品を添える
言葉だけでなく、お供え物やお悔やみの品を添えることで、気持ちをより具体的な形で伝えることもできます。
香典を渡すタイミングを逃してしまった場合や、参列できなかった場合には、後日お供え物を送るという方法もよいでしょう。
一般的には、線香やろうそく、日持ちのするお菓子などが選ばれることが多いです。
品物を送る際は、掛け紙に「御供」などと表書きをし、丁寧な手紙を添えるとより気持ちが伝わりやすくなります。
ただし、香典を辞退されている場合は、お供え物についても遠慮されるケースがあるため、事前に確認しておくと安心です。
あえて声をかけない配慮
状況によっては、あえて声をかけないことが最善の配慮になる場合もあります。
家族葬を選んだ遺族や、そっとしておいてほしいという意向を示している方に対して、無理に接触を試みることは避けるべきです。
「何も声をかけないのは冷たいのではないか」と不安になる方もいるかもしれません。
しかし、相手の意向を尊重すること自体が、思いやりの表れでもあります。
どうしても気持ちを伝えたい場合は、簡潔なメッセージを一度だけ送り、返信を求めない形にとどめておくのがよいでしょう。
相手が落ち着いた頃に、改めて声をかける機会を待つという選択肢もあります。
遺族側から返す言葉
ここまでは、遺族に声をかける側の視点で解説してきました。
一方で、声をかけられた遺族側は、どのように返答すればよいのかについても知っておくと安心です。
声をかけられたときの返し方
お悔やみの言葉をかけられた際、遺族としてはどのように返せばよいのでしょうか。
基本的には、シンプルな返答で問題ありません。
- 「ありがとうございます」
- 「お心遣い、感謝いたします」
- 「温かいお言葉、ありがとうございます」
無理に多くを語る必要はなく、感謝の気持ちを一言添えるだけで十分です。
相手が気遣ってくれたことへの感謝を伝えることで、その場のやり取りは自然に完結します。
もし体調や状況を尋ねられた場合には、「おかげさまで、少しずつ落ち着いてきました」といった、簡潔な返答を心がけるとよいでしょう。
職場復帰時の挨拶
忌引休暇を終えて職場に復帰する際は、周囲への感謝と、業務再開の意思を伝える挨拶をするのが一般的です。
「この度は休暇をいただき、ありがとうございました。おかげさまで無事に葬儀を終えることができました。ご迷惑をおかけしましたが、本日からまたよろしくお願いいたします」というように、簡潔にまとめた挨拶が適しています。
長々と経緯を説明する必要はなく、感謝の言葉と復帰の意思を伝えることを重視しましょう。
周囲からお悔やみの言葉をかけられた際は、その都度「ありがとうございます」と丁寧に返答すれば問題ありません。
メール・LINEへの返信例
メールやLINEでお悔やみのメッセージを受け取った場合も、丁寧かつ簡潔に返信するのが基本です。
以下は返信の例文です。
温かいお言葉をいただき、ありがとうございます。
おかげさまで、無事に葬儀を終えることができました。
まだ気持ちの整理がついていない部分もありますが、少しずつ日常を取り戻していきたいと思います。
このたびは、本当にありがとうございました。
返信のタイミングは、必ずしもすぐでなくても構いません。
葬儀後の忙しい時期を過ぎてから、落ち着いたタイミングで返信しても失礼にはあたらないため、無理のない範囲で対応しましょう。
よくある質問

ここでは、葬儀が終わった人にかける言葉について、よく寄せられる質問にお答えします。
香典を辞退された場合はどう伝える?
香典を辞退された場合、無理に香典を渡そうとするのはマナー違反にあたります。
その代わりに、言葉での弔意をより丁寧に伝えることを意識しましょう。
「お心遣いなくとのことでしたので、お気持ちだけお伝えさせていただきます。このたびは心よりお悔やみ申し上げます」というように、辞退の意向を尊重している旨を添えると丁寧です。
どうしても何か形にして気持ちを伝えたい場合は、お供え物や供花を検討する方法もありますが、これも辞退されている場合は控えるようにしましょう。
喪中はがきで知ったときはどうする?
喪中はがきによって訃報を知った場合、年賀状の代わりに寒中見舞いを送るのが一般的な対応です。
寒中見舞いのなかに、お悔やみの言葉を添えるとよいでしょう。
「このたびはご服喪中とのこと、存じ上げずご挨拶が遅れましたこと、お詫び申し上げます。心よりお悔やみ申し上げますとともに、皆様のご健勝をお祈り申し上げます」といった文面が参考になります。
送るタイミングは、松の内が明けた1月8日頃から2月初旬までが目安とされています。
同じ職場に複数人いる場合は代表者だけでよい?
同じ職場やチームに複数人が在籍している場合、お悔やみの言葉は代表者がまとめて伝えても問題ありません。
一人ひとりが個別に声をかけると、かえって遺族の負担が増えてしまう可能性があるためです。
代表者から「〇〇部一同より、心よりお悔やみ申し上げます」と伝えたうえで、個人的に親しい間柄の人だけが、改めて個別に一言添えるという形が理想的でしょう。
香典についても、部署でまとめて渡すケースが多いため、職場の慣例に従って対応するとスムーズです。
まとめ
葬儀が終わった人にかける言葉について、基本のマナーから関係性別の例文、避けるべき表現まで詳しくご紹介してきました。
大切なのは、形式的な言葉を並べることではなく、相手の気持ちに寄り添う姿勢です。
短い言葉であっても、心を込めて伝えれば、その気持ちはきちんと相手に届きます。
忌み言葉や重ね言葉、安易な励ましの表現には注意しつつ、相手との関係性やタイミングを見極めながら、自分らしい言葉を選んでみてください。
千葉県船橋市にお住まいの方で、葬儀に関するご相談やお悔やみのマナーについてお困りのことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
大切な方を亡くされたご遺族の心に、少しでも寄り添えるお手伝いができれば幸いです。





