菊の季節とは?種類・花言葉・仏花としての意味
街や庭先で、菊の花を見かける機会が増えてくる季節があります。
「菊の季節はいつなのだろう」と、ふと気になったことはありませんか。
菊は秋を代表する花のひとつで、開花の時期だけでなく、種類や花言葉、仏花としての意味まで、知れば知るほど奥深い花です。
以前ご紹介した「重陽の節句とは?意味と由来、菊で祝う風習」でも触れたとおり、菊は古くから日本人の暮らしに寄り添ってきました。
この記事では、菊の季節や種類、花言葉に加え、お供えの花として選ばれる理由まで、幅広くご紹介します。
千葉県船橋市で葬儀とその前後のサポートを行うセレブが、日々の仕事で触れる仏花としての菊の魅力もあわせてお伝えします。
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- 公益社団法人日本青年会議所冠婚葬祭部会 顧問
- JAPAN JUNIOR MANEGMENT 第10代会長
菊の季節とはいつ?

菊と一口にいっても、開花の時期には幅があります。
まずは、菊が最も美しく咲く季節から見ていきましょう。
菊の開花時期と旬
菊の開花時期は、9月から11月にかけてです。
なかでも見頃を迎えるのは、10月から11月頃、秋が深まってきた時期といわれています。
暑さが和らぎ、澄んだ空気のなかで咲く菊は、まさに秋を代表する花のひとつです。
重陽の節句と菊の関係
9月9日の「重陽の節句」は、菊を用いて長寿を願う、五節句のひとつです。
以前の記事「重陽の節句とは?意味と由来、菊で祝う風習」で詳しくご紹介したとおり、菊には邪気を払い、長寿をもたらす力があると古くから信じられてきました。
菊の季節の始まりと重陽の節句が重なることも、この花が特別な存在として扱われてきた理由のひとつといえるでしょう。
菊の基本情報と歴史
菊は、私たちの生活のなかで当たり前のように目にする花ですが、その背景には長い歴史があります。
中国から伝わった菊の起源
菊の学名は「Chrysanthemum(クリサンセマム)」、キク科の多年草です。
原産地は中国で、もともとは薬草として日本に伝わったとされています。
日本に渡ってきたのは8世紀後半頃と考えられており、以来1000年以上にわたって、日本の文化と深く結びついてきました。
日本文化に根付いた菊(皇室の紋章・家紋としての格)
菊は、皇室の紋章である「菊の御紋」に用いられるなど、格式の高い花として扱われてきました。
松尾芭蕉は「菊の花咲くや石屋の石の間」と詠み、小林一茶も菊を題材にした句を残しています。
こうした文学作品への登場からも、菊が古くから多くの人に愛されてきたことがうかがえます。
菊の種類

一言で「菊」といっても、その種類は非常に豊富です。
大きさによる分類(大菊・中菊・小菊)
菊は、花の大きさによって、次の3つに分類されます。
| 種類 | 花の大きさ |
|---|---|
| 大菊 | 花茎18cm以上 |
| 中菊 | 花茎9cm以上 |
| 小菊 | 花茎9cm以下 |
小菊は、盆栽仕立てなどにも使われる、比較的コンパクトなサイズです。
形状による分類(厚物・江戸菊・伊勢菊など)
大菊のなかでも、咲き方によってさらに種類が分かれます。
「厚物」は花びらに厚みがあり、中心部がこんもりと盛り上がるように咲くのが特徴です。
「江戸菊」は花びらが中心に向かって抱え込むように咲き、「伊勢菊」は花びらが滝のように下垂して咲くため、中心部が見えないほどです。
洋菊(スプレーマム・ポットマムなど)
近年よく見かける「スプレーマム」は、1本の茎から枝分かれし、複数の花を咲かせるタイプの菊です。
「ポットマム」は鉢植え専用に品種改良されたもので、手間がかからず育てやすいという特徴があります。
これらの洋菊は、フラワーアレンジメントや贈り物としても人気があります。
菊の花言葉と色ごとの意味
菊には、花全体の花言葉に加え、色ごとに異なる意味が込められています。
菊全体の花言葉(高貴・高潔・真実など)
菊の花言葉は、「高貴」「高潔」「高尚」です。
気品を感じさせるこれらの言葉は、皇室の紋章にも用いられてきた菊の格式の高さを表しているようにも感じられます。
白・黄・赤など色別の花言葉
菊は、花の色によっても花言葉が異なります。
- 白い菊:「真実」
- 黄色い菊:「破れた恋」
- 赤い菊:「あなたを愛しています」
同じ菊でも、色を選ぶことで贈る相手や場面に込める意味を変えることができます。
仏花として選ばれる菊の意味

菊は、お供えの花としても、長く親しまれてきました。
なぜ菊はお供えの花として選ばれるのか
菊が仏花として選ばれる理由のひとつに、花の持ちがよく、日持ちするという実用的な特徴があります。
さらに、強い香りと、霜にも負けず美しく咲く生命力から、古来「邪気を払う花」として信じられてきたことも、大きな理由です。
清らかで気品のある佇まいも、故人を偲ぶ場にふさわしい花として選ばれ続けてきた理由といえるでしょう。
文学にも詠まれた「死者を弔う花」
夏目漱石は、「ある程の菊投げ入れよ棺の中」という句を残しています。
これは、才色兼備で知られた文学の弟子、大塚楠緒子の訃報に際して詠まれたものだと伝えられています。
手向けられるだけの菊を、すべて棺に投げ入れてほしいという、深い哀悼の思いが込められた一句です。
このように、菊は古くから、死者を弔う清浄な花として、多くの人の心に寄り添ってきました。
セレブが考える、菊を通じて故人を想う時間
私たちセレブが携わる葬儀の場でも、菊は欠かせない花のひとつです。
祭壇やお供えに菊を選ぶことは、単なる習慣ではなく、故人への敬意と、残されたご家族の想いを形にする行為だと考えています。
季節を彩る菊の花を通じて、大切な人を偲ぶ時間を大切にしていただきたいと願っています。
菊を楽しむ・供える際のポイント
最後に、菊を実際に楽しんだり、お供えしたりする際のポイントをご紹介します。
仏花として選ぶときのマナー
仏花として菊を選ぶ際は、白や淡い色を基調にするのが一般的です。
とげのある花や、香りが強すぎる花は避け、菊を中心に、季節の花を数種類組み合わせるとよいでしょう。
水を清潔に保ち、こまめに水を替えることで、菊本来の美しさを長く楽しむことができます。
自宅で菊を楽しむ方法
お供えとしてだけでなく、自宅に一輪飾るだけでも、季節を感じることができます。
スプレーマムやポットマムであれば、気軽に取り入れやすく、玄関先やリビングを彩るのにもぴったりです。
まとめ
菊の季節は9月から11月にかけてで、見頃は10月から11月頃です。
大菊・中菊・小菊といったサイズの違いや、厚物・江戸菊・伊勢菊などの咲き方の違い、そして花言葉や色ごとの意味まで、菊には知れば知るほど奥深い魅力があります。
そのうえで、菊が仏花として選ばれてきた背景には、清らかさや生命力、そして故人を敬う気持ちが込められています。
季節の花とともに、大切な人を想う

菊の季節は、故人やご先祖様に思いを馳せる、静かなひとときでもあります。
以前ご紹介した「重陽の節句とは?意味と由来、菊で祝う風習」もあわせてお読みいただくと、菊にまつわる文化をより深く知っていただけます。
私たちセレブは、千葉県船橋市を拠点に、葬儀やその前後の暮らしにまつわるご相談に、心を込めて向き合っています。
ご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。





