喪中の新年の過ごし方|正月にしてよい事
大切な方を見送った年の年末が近づくと、「今年のお正月はどう過ごせばいいのだろう」と迷う方は多いのではないでしょうか。
おせちは食べてもいいのか、初詣には行ってもいいのか、子どもへのお年玉はどうするのか。
ひとつひとつ考えはじめると、わからないことが次々に出てきます。
喪中のお正月は、お祝いごとを控えて、故人さまを偲びながら静かに過ごすのが基本です。
ただ、すべてを我慢しなければならないわけではありません。
控えたほうがよいことと、ふだんどおりにしてよいことがあります。
この記事では、喪中の新年の過ごし方を、年賀状やおせち、初詣などの場面ごとにご紹介します。
千葉県船橋市の葬儀社セレブが、ご家族で話し合うときの目安としてお伝えします。
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保有資格
- 厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター
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所属団体
- 船橋東ロータリークラブ 第47代会長
- 船橋商工会議所青年部 第20代会長
- 千葉県商工会議所青年部連合会 第30代会長
- YEG葬祭部会 初代会長
- 公益社団法人船橋法人会 Bブロック長
- 公益社団法人船橋青年会議所 監事
- 公益社団法人船橋青年会議所OB会 総事務局長
- 公益社団法人日本青年会議所冠婚葬祭部会 顧問
- JAPAN JUNIOR MANEGMENT 第10代会長
喪中と忌中のちがい

お正月の過ごし方を考える前に、「喪中」と「忌中」のちがいを確認しておきましょう。
どちらにあたるかで、できることが少し変わります。
| 忌中 | 喪中 | |
|---|---|---|
| 期間の目安 | 仏式は四十九日まで、神式は五十日祭まで | 一周忌まで(亡くなってからおよそ1年) |
| 意味 | 故人さまの冥福を祈り、外出やお祝いごとを特に控える期間 | 故人さまを偲び、お祝いごとを控える期間 |
| 初詣(神社) | 控える | 忌明け後なら参拝してよいとされる |
喪中の期間と範囲
喪中の期間は、一般的に一周忌までのおよそ1年とされています。
喪に服すのは、主に2親等以内の親族が亡くなったときです。
ただし、期間や範囲は、地域や家庭の考え方によってちがいます。
親族のあいだで考えがちがうときは、年長の方や菩提寺に相談しておくと安心です。
忌中は四十九日(神式は五十日祭)まで
忌中は、喪中のなかでも、とくに身を慎む期間です。
仏式では四十九日法要まで、神式では五十日祭までが目安です。
忌中が明けることを「忌明け」といいます。
つまり、秋以降に亡くなった方のご家族は、お正月がまだ忌中にあたることもあります。
その場合は、喪中よりも少し控えめに過ごすことになります。
なお、浄土真宗では、亡くなった方はすぐに仏さまのもとへ往生すると考えるため、忌中や喪中の考え方そのものがありません。
それでも、まわりへの配慮から、年賀状やお正月のお祝いは控えるご家庭が多いようです。
喪中の新年の過ごし方|控えること・してもよいこと
ここからは、お正月の場面ごとに見ていきます。
まずは全体を表で確認しておきましょう。
| 場面 | 喪中の過ごし方 |
|---|---|
| 年賀状 | 出さない。前もって喪中はがきでお知らせする |
| 新年のあいさつ | 「おめでとうございます」は使わない |
| 正月飾り | 門松・しめ縄・鏡餅は飾らない |
| 年越しそば | 食べてよい |
| おせち・お雑煮 | お祝いの意味が強いものを避ければ食べてよい |
| お年玉 | 「お小遣い」として渡せばよい |
| 初詣 | 神社は忌明け後に。お寺は喪中・忌中でもお参りできる |
年賀状と新年のあいさつ
喪中の年は、年賀状は出しません。
毎年やりとりしている方には、11月中旬から12月上旬までに喪中はがきを出して、年賀状を控えることをお知らせしておきます。
書き方や文例は、「喪中はがきの書き方|文例とマナーを解説」でくわしくご紹介しています。
新年に顔を合わせたときのあいさつも、「あけましておめでとうございます」は控えます。
代わりに、次のような言葉を使うとよいでしょう。
- 「昨年はお世話になりました」
- 「本年もどうぞよろしくお願いいたします」
- 「今年もよろしくお願いします」
相手が喪中だと知らずに「おめでとうございます」と言われたときは、無理に訂正しなくてもかまいません。
「ありがとうございます。今年もよろしくお願いします」と、やわらかく返せば十分です。
正月飾り(門松・しめ縄・鏡餅)
門松・しめ縄・鏡餅などの正月飾りは、新年をお祝いするためのものです。
喪中の年は、飾らないのが一般的です。
クリスマスの飾りつけなども、派手なものは控えめにしておくとよいでしょう。
花を飾りたいときは、故人さまが好きだった花や、落ち着いた色の花を選ぶと、お正月の部屋もやさしい雰囲気になります。
年越しそば・おせち・お雑煮
年越しそばは、一年の締めくくりに食べるもので、お祝いの意味はありません。
喪中でも、ふだんどおりに食べてかまいません。
おせち料理は、もともと新年をお祝いする料理です。
ただ、喪中だからといって、まったく食べてはいけないわけではありません。
次のような点に気をつければ、家族で囲んでもよいでしょう。
- 紅白のかまぼこ、鯛、海老など、お祝いの意味が強いものは避ける
- 重箱には詰めず、ふだんのお皿に盛りつける
- 「おせち」というより、ふだんより少しごちそうの食事として楽しむ
お雑煮も、ふだんどおり食べてかまいません。
気になる場合は、紅白のかまぼこなどを入れずに、シンプルな具にするとよいでしょう。
お年玉
お年玉は、新年をお祝いする意味があるため、喪中の年は控えるという考え方もあります。
ただ、楽しみにしている子どもたちに、何もあげないのはさびしいものです。
その場合は、「お年玉」ではなく「お小遣い」として渡すとよいでしょう。
ポチ袋は、お正月らしい柄のものを避け、無地や落ち着いたデザインのものを選びます。
表書きは「おこづかい」「書籍代」などとすれば、気持ちよく渡せます。
喪中の初詣は行ってもいい?

お正月の過ごし方で、とくに迷う方が多いのが初詣です。
神社とお寺では考え方がちがうので、分けて見ていきましょう。
神社は忌明け後に
神道では、死を「穢れ(けがれ)」と考えます。
そのため、忌中のあいだは神社へのお参りを控えるのが一般的です。
一方で、忌明け後であれば、喪中でも神社に参拝してよいとされています。
お正月が忌中にあたる場合は、無理に三が日に行かず、忌明けを待ってから時期をずらしてお参りしましょう。
お寺は喪中・忌中でもお参りできる
仏教には、死を穢れとする考え方がありません。
そのため、お寺へのお参りは、喪中でも忌中でもできるとされています。
お正月が忌中にあたり、どうしても新年にお参りしたい場合は、お寺へ初詣に行くのもひとつの方法です。
故人さまの冥福を祈る機会にもなります。
ただし、宗派やお寺によって考え方がちがうこともあります。
気になるときは、菩提寺やお参りするお寺に確認しておくと安心です。
お守り・おみくじ・厄払いの考え方
お参りできる時期であれば、お守りを受けたり、おみくじを引いたりしてもかまいません。
神社の場合は、忌明け後に授かるようにしましょう。
古いお守りやお札を返すのも、同じく忌明け後が目安です。
厄払い(厄除け)を考えている方も、神社で受けるなら忌明け後にします。
お寺の厄除けであれば、忌中でも受けられるところがあります。
お参りする先に、事前に確認しておきましょう。
喪中に年賀状が届いたら
喪中はがきを出していても、相手が気づかずに年賀状を送ってくれることがあります。
喪中はがきを出していなかった方から届くこともあるでしょう。
そのようなときは、年賀状で返事をせず、寒中見舞いでお返事をします。
松の内が明けてから寒中見舞いを出す
寒中見舞いを出す時期は、松の内が明けてから立春(2月4日ごろ)までです。
松の内は一般的に1月7日までですが、地域によっては1月15日までとするところもあります。
寒中見舞いには、年賀状をいただいたお礼と、喪中のため新年のあいさつを控えたことを書き添えます。
寒中見舞いの例
寒中お見舞い申し上げます ご丁寧に年始のご挨拶をいただきありがとうございました 昨年六月に父が永眠いたしましたため 年頭のご挨拶を控えさせていただきました ご連絡が行き届かず失礼いたしました 寒さ厳しき折どうぞご自愛ください 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます 令和九年一月
寒中見舞いは、お祝いのはがきではないので、年賀はがきではなく通常のはがきを使います。
冬の草花など、季節を感じる落ち着いたデザインを選ぶとよいでしょう。
喪中の新年に関するよくある質問

Q. 年始が忌中にあたるときはどうする?
A. 忌中のお正月は、喪中よりもさらに控えめに過ごします。
初詣は神社を避け、忌明け後に時期をずらしてお参りしましょう。
お寺であれば、忌中でもお参りできます。
また、ご自宅に神棚がある場合は、忌中のあいだ神棚の扉を閉め、白い紙を貼る「神棚封じ」をすることがあります。
忌明けを迎えたら、白い紙をはずして元に戻します。
Q. 家族や地域で考え方がちがうときは?
A. 喪中の過ごし方には、法律のような決まりはありません。
地域の習わしや、家庭、宗派によって考え方はさまざまです。
迷ったときは、ご家族や親族、菩提寺と相談して決めるのがいちばんです。
とくに親族が集まるお正月は、年長の方の考えを聞いておくと、気持ちよく過ごせます。
まとめ
喪中のお正月は、お祝いごとを控えて、故人さまを偲びながら静かに過ごす期間です。
- 年賀状は出さず、11月中旬から12月上旬までに喪中はがきでお知らせする
- 新年のあいさつでは「おめでとう」を使わない
- 正月飾りは飾らない。年越しそばやお雑煮は食べてよい
- おせちは、お祝いの意味が強いものを避けてふだんの器で
- お年玉は「お小遣い」として渡す
- 神社への初詣は忌明け後に。お寺は喪中・忌中でもお参りできる
- 年賀状が届いたら、松の内が明けてから寒中見舞いでお返事する
大切なのは、決まりを守ることそのものではなく、故人さまを想う気持ちです。
故人さまの好きだった料理を囲んだり、思い出話をしたりしながら、ご家族でおだやかな新年をお過ごしください。
お葬式のことで迷ったら、セレブ葬儀社にご相談ください
喪中の過ごし方や、四十九日・一周忌などの法要のこと。
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