弔電の書き方|文例と葬儀社が教えるマナー
急な訃報を受けたものの、仕事や距離の都合でどうしても参列できない。せめてお悔やみの気持ちを伝えたいと弔電を送ろうとして、「何をどう書けばいいのだろう」と手が止まってしまった経験はないでしょうか。
40代・50代になると、友人のご両親や職場の方のご家族など、弔電を送る機会が少しずつ増えていきます。いざという時に慌てないよう、基本のマナーを知っておくと安心です。
この記事では、弔電の書き方の基本と関係別の文例に加えて、多くのお葬式に携わってきた葬儀社だからこそお伝えできる「受け取る側にきちんと届く弔電」のポイントをご紹介します。
葬儀社歴 30年
千葉県を中心に感謝を伝える最期のお別れのお手伝いをしています
保有資格
- 厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター
- 海洋散骨アドバイザー
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所属団体
- 船橋東ロータリークラブ 第47代会長
- 船橋商工会議所青年部 第20代会長
- 千葉県商工会議所青年部連合会 第30代会長
- YEG葬祭部会 初代会長
- 公益社団法人船橋法人会 Bブロック長
- 公益社団法人船橋青年会議所 監事
- 公益社団法人船橋青年会議所OB会 総事務局長
- 公益社団法人日本青年会議所冠婚葬祭部会 顧問
- JAPAN JUNIOR MANEGMENT 第10代会長
弔電とは

お通夜や告別式に参列できないときに送るお悔やみの電報
弔電とは、お通夜や告別式に参列できないときに、参列の代わりとしてお悔やみの気持ちを伝える電報のことです。
訃報を受けても、遠方に住んでいる、仕事の都合がつかない、体調がすぐれないなど、さまざまな事情で参列できないことがあります。そんなとき、弔電を送ることで、故人を悼む気持ちとご遺族への思いを届けることができます。
参列する場合は、基本的に弔電を送る必要はありません。ただし、個人として参列したうえで、会社や団体として別に弔電を送るケースもあります。
弔電は式の中で読み上げられることもある
届いた弔電は、告別式などの中で、司会者によって紹介されることがあります。いくつかの弔電は全文が読み上げられ、そのほかは差出人のお名前だけが紹介される、という形が一般的です。
どの弔電を読み上げるか、そもそも紹介するかどうかは、式の内容やご遺族の意向によって異なります。ただ、送った弔電は「多くの方の前で読まれるかもしれない」ということを、心に留めておくとよいでしょう。この点は、後ほどご紹介する差出人名の書き方にも関わってきます。
弔電を書く前に確認しておきたいこと

お通夜・告別式の日時と式場
弔電は、ご自宅ではなく、お通夜や告別式が行われる式場に送ります。そのため、まずは日時と式場の名前、住所を正確に確認しましょう。
訃報の連絡に詳細が書かれていない場合は、連絡をくれた方に確認します。式場がわかっていれば、担当している葬儀社に問い合わせることで、日時や送り先を確認できることもあります。
喪主の氏名と故人との続柄
弔電の宛名は、喪主にするのが基本です。喪主のフルネームと、喪主から見て故人がどのような続柄にあたるかを確認しておきましょう。
続柄がわかると、文面で使う敬称を正しく選ぶことができます。たとえば、友人のお父様が亡くなり、友人が喪主を務める場合は、故人を「ご尊父様」と表現します。
宗教・宗派
仏式、神式、キリスト教式など、お葬式の宗教によって、弔電で使える言葉が変わります。わかる範囲で確認しておくと、文面を考えるときに迷いにくくなります。
家族葬で弔電を辞退されていないか
家族葬などでは、ご遺族が香典や供花、弔電を辞退されている場合があります。訃報の連絡に「ご弔電の儀はご辞退申し上げます」といった一文があれば、その意向に従い、弔電は送らないようにしましょう。
弔電の書き方の基本

弔電の基本の構成
弔電の文面は、次のような流れで組み立てると、まとまりやすくなります。
- お悔やみの言葉
- 故人への思いや、ご遺族への気遣いの言葉
- 結びの言葉
弔電は、長い文章である必要はありません。読み上げられることもあるため、簡潔にまとめるのが基本です。定型の文例をもとに、故人との思い出やご遺族を気遣う言葉を一言添えるだけでも、気持ちの伝わる弔電になります。
故人の続柄に合わせた敬称を使う
弔電では、故人を敬称で表します。このとき、差出人から見た続柄ではなく、喪主から見た続柄で選ぶのがポイントです。
| 喪主から見た故人 | 敬称 |
|---|---|
| 父 | ご尊父様 |
| 母 | ご母堂様 |
| 夫 | ご夫君様・ご主人様 |
| 妻 | ご令室様・ご令閨様 |
| 息子 | ご令息様 |
| 娘 | ご令嬢様 |
| 祖父 | ご祖父様 |
| 祖母 | ご祖母様 |
| 兄・弟 | ご令兄様・ご令弟様 |
| 姉・妹 | ご令姉様・ご令妹様 |
喪主との続柄がわからない場合は、「故〇〇様」と故人のお名前で表しても失礼にはあたりません。
忌み言葉・重ね言葉を避ける
弔電では、不幸が重なることや続くことを連想させる言葉は避けるのがマナーです。
- 重ね言葉:重ね重ね、たびたび、くれぐれも、ますます
- 不幸が続くことを連想させる言葉:再び、続いて、追って
- 直接的な表現:「死亡」は「ご逝去」、「生きていた頃」は「ご生前」と言い換える
普段の文章では気にせず使っている言葉も含まれているため、書き終えたあとに一度見直してみましょう。
宗教に合わせた言葉を選ぶ
「ご冥福をお祈りいたします」「成仏」「供養」といった言葉は、仏教の考え方に基づく言葉です。キリスト教式や神式のお葬式では使わないようにしましょう。
また、仏式であっても、宗派によっては「冥福」という言葉を使わないことがあります。宗派がわからない場合は、「心よりお悔やみ申し上げます」「謹んで哀悼の意を表します」など、宗教を問わず使える表現を選ぶと安心です。
差出人名には読み方と故人との関係を添える
ここからは、葬儀社として多くの弔電をお預かりしてきた立場から、ぜひお伝えしたいポイントです。
弔電が式の中で紹介されるとき、差出人のお名前の読み方がわからず、読み上げる側が困ってしまうことがあります。珍しい読み方のお名前や、読み間違えやすいお名前の場合は、申し込みの際にふりがなを添えておくと親切です。
また、ご遺族が差出人のことを知らない場合も少なくありません。故人の学生時代の友人や、昔の職場の仲間からの弔電は、ご遺族にとって「どなたからだろう」と思うこともあるのです。
そんなときは、差出人名に「〇〇様の大学時代の友人」「〇〇株式会社 営業部」のように、故人との関係がわかる言葉を添えてみてください。ご遺族が後で弔電を読み返したとき、故人がどんな方々とつながっていたのかを知るきっかけにもなります。
関係別の弔電の文例
ここでは、関係別の文例をご紹介します。そのまま使うこともできますが、故人との思い出を一言加えると、より気持ちの伝わる弔電になります。
基本の文例
宗教を問わず、どなたに送る場合にも使いやすい文例です。
ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。在りし日のお姿を偲び、謹んで哀悼の意を表します。
突然の悲報に、ただ驚くばかりです。ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりかとお察し申し上げます。心よりお悔やみ申し上げます。
友人・知人のご両親が亡くなった場合
友人が喪主の場合は、故人を「ご尊父様」「ご母堂様」と表します。
ご尊父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。いつも温かく迎えてくださったお姿が思い出されます。どうかご無理をなさらぬよう、ご自愛ください。
ご母堂様のご逝去を悼み、心からお悔やみ申し上げます。遠方のため参列できず申し訳ありません。ご家族の皆様のご心痛をお察しいたします。
友人・知人本人が亡くなった場合
友人本人が亡くなった場合、宛名は喪主である友人の配偶者やご家族になります。
〇〇さんの突然の訃報に、言葉もありません。学生時代から共に過ごした日々を思い返し、寂しさでいっぱいです。安らかな眠りを心よりお祈りいたします。
〇〇様のご逝去を知り、深い悲しみに包まれております。生前のご厚情に深く感謝するとともに、ご家族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。
職場の上司・同僚のご家族が亡くなった場合
個人で送る場合は氏名のみ、部署で送る場合は「〇〇株式会社 〇〇部一同」のように差出人を記します。
ご尊父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。〇〇様をはじめ、ご家族の皆様のお悲しみをお察しいたします。どうかご自愛ください。
ご母堂様のご逝去を悼み、部員一同、心よりお悔やみ申し上げます。仕事のことはお気になさらず、ご家族とのお時間を大切になさってください。
取引先の方が亡くなった場合
会社名義で送ることが多く、故人の生前のご厚情への感謝を中心に、格式を意識した文面にします。
貴社〇〇様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
〇〇様のご逝去を悼み、社員一同、謹んで哀悼の意を表します。生前賜りましたご指導とご厚情に、心より御礼申し上げます。
親戚が亡くなった場合
参列できないお詫びの気持ちを添えると、ご遺族にも事情が伝わります。
〇〇おじさまの訃報に接し、悲しみに堪えません。幼い頃から可愛がっていただいたことを思い出しています。参列できず申し訳ありません。安らかなお眠りを心よりお祈りいたします。
キリスト教式・神式の場合
仏教の言葉を避け、それぞれの宗教に合った表現を使います。
キリスト教式の文例
〇〇様の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。安らかな眠りにつかれますよう、お祈りいたします。
神式の文例
〇〇様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。御霊のご平安を心よりお祈り申し上げます。
弔電の送り方

申し込み方法
弔電は、電報サービスを提供している会社に、電話やインターネットで申し込みます。インターネットであれば、時間を気にせず申し込めるサービスもあります。
弔電の台紙には、シンプルなものから、刺繍や押し花をあしらったもの、線香やお花が付いたものまで、さまざまな種類があります。台紙や文字数によって料金が変わるため、各社の案内で確認しましょう。
送るタイミング
訃報を受けたら、できるだけ早めに手配するのが基本です。お通夜に間に合うのが理想ですが、間に合わない場合も、告別式が始まる前までには届くようにしましょう。
式の中で紹介される場合は、事前に整理しておく必要があるため、式の前日までに届くよう手配しておくと安心です。
宛先は喪主、送り先は式場に
弔電の送り先は、ご自宅ではなく、お通夜や告別式が行われる式場です。宛名は喪主のフルネームにします。
喪主のお名前がわからない場合は、「故〇〇様 ご遺族様」として送ることもできます。式場の住所や日時が不明な場合は、担当の葬儀社に問い合わせてみましょう。
弔電を送ったあとにできること
後日の弔問やお悔やみの手紙
弔電を送ったあとも、改めてお悔やみの気持ちを伝えたいと感じることがあるかもしれません。
その場合は、お葬式が落ち着いた頃に弔問する方法があります。ご遺族はお葬式のあとも何かと忙しいため、伺う前に必ず都合を確認しましょう。直接伺うのが難しい場合は、お悔やみの手紙を送るのもひとつの方法です。
香典や供花を別に送る場合
参列できない場合でも、香典を送ることができます。香典を郵送するときは、不祝儀袋に入れたうえで現金書留で送り、お悔やみの言葉を添えた手紙を同封するとよいでしょう。
供花を贈る場合は、ご遺族が辞退されていないかを確認したうえで、担当の葬儀社に依頼するのが一般的です。
まとめ

弔電は、お通夜や告別式に参列できないときに、お悔やみの気持ちを伝える大切な手段です。書く前には、式の日時と式場、喪主の氏名と続柄、宗教を確認しておきましょう。
文面では、喪主から見た続柄に合わせた敬称を使い、忌み言葉や重ね言葉を避けることが基本です。そして、差出人名に読み方や故人との関係を添えておくと、式で紹介されるときにも、ご遺族が後で読み返すときにも、気持ちがきちんと届きます。
定型の文例に、故人との思い出を一言添える。それだけで、心のこもった弔電になります。
お葬式のことで迷ったら、セレブ葬儀社にご相談ください
弔電を送る機会が増えてくると、「自分の親を見送るときは、どうすればいいのだろう」と考えることもあるのではないでしょうか。
セレブ葬儀社では、お葬式の準備や流れ、費用のことなど、どんなことでもご相談を承っています。まだ何も決まっていない段階でも大丈夫です。いざという時に慌てないよう、知っておきたいことを一緒に整理させていただきます。
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